録画して放置したままだった国産ドラマを大分片付けたので、幾つか感想。
『ヴォイス』(2009年1月〜3月):ミステリとしてはどうよ、と思わされる数々のエピソードの中に、突然もの凄いクオリティの作品が混じっていて、もうメロメロ。いや、
全く何の期待もせずに見ていたので、石橋蓮司が突然死した妻の司法解剖を頑なに拒む回には、心底驚かされてしまった。さすがは、
「本当にたまにみんながびっくりするようなホームラン」をぶちかます脚本家・金子茂樹。「ドラマ脚本界のブライアント」(←例え、古すぎ?)という称号をキミに贈ります。
『帰ってこさせられた33分探偵』(2009年3月、4月):相変わらずのユルユル感を堪能。ただ「何やかんやは……何やかんやです!」の決めゼリフ(?)は聞き飽きたので、別バリエーションを期待したいところ。
『BOSS』(2009年4月〜放映中):『ヴォイス』同様、ミステリドラマとしてはどうよ、なんだけど、整合性とか現実性とかを無視した確信犯的な演出のセンスがずば抜けて素晴らしい。志田未来がゲストの回は、ゲスト本人の演技に大絶賛(取調室での天海祐希とのやり取りが白眉)、なのは勿論なのだが、それを蹴散らす戸田恵里香の怪演ーー正確には、彼女をにょーんと
ロッカーから出現させた絶妙な演出。「ここはお化け屋敷か!」とツッコミを入れながら数分笑いが止まらなかったぞよーーに仰天。チャラチャラなキャリア役の竹野内豊(「部下の人生を操るのは上司の醍醐味だ」とか、数々のセリフには爆笑)を始め、他のレギュラー陣もいい味出してて、毎週楽しませて頂いておりやす。
『名探偵の掟』(2009年4月〜放映中):『33分探偵』のセンを狙いに行って、見事轟沈(と1回見て思い、それ以後、見てません)。原作者は浮かばれまい。取り敢えず、香椎由宇は、水川あさみや麻生久美子@『帰ってきた時効警察』の開き直りと度胸のよさをちったあ見習うべき。
『MR. BRAIN』(2009年5月〜放映中):ペカペカの
秘密基地科警研を見た時点で「超駄作か超傑作」と予測したら、思いっきり前者だった。制作側は「金とキムタクだけ突っ込んで、知恵はつぎ込まない」というスタンスみたいなので、ま、当然と言えば当然の展開か。脱力系な脚本家を登用したにも関わらず、ムリしてマトモなミステリを目指すような支離滅裂な指向性も修正しないとね。
『相棒(第7シリーズ)』(2008年10月〜2009年3月):「最後3回分がまだ未見」なのだが、今シーズンはどうやら「傑作」な回はなかったようである(最初のエピソードで
津川雅彦を葬り去ったのにはちょっと驚いたけど)。「寺脇康文さようなら」には、ビックリな動機を期待していたのに、あまりにも平凡だったしなあ。『相棒』がここまで成長した理由の一つは、「寺脇康文の貢献」だと思うが、その貢献者を外したバクチが吉と出るか凶と出るか。次シリーズの開始を刮目して待ちたい。
← そういえば、内容が全く思い出せないけど、『キイナ』なんてものもあったっけか
posted by omsoc at 02:06|
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