備忘録も兼ねた「本の感想目次」はこちら                                           

2008年07月07日

「明日の記憶」荻原浩

明日の記憶 (光文社文庫)
明日の記憶 (光文社文庫)荻原 浩

光文社 2007-11-08
売り上げランキング : 22009

おすすめ平均 star
star泣いた泣いた
star共に日々を生きてきた人々に、私の記憶がある
star悲しい話なのに悲壮感は無い

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 50歳、広告代理店でバリバリと働く営業部長が若年性アルツハイマーを発症したら、いかなる運命が待ち受けているのか。
 第18回(2005年)山本周五郎賞を受賞し、映画化もされ話題となった作品である。そんな作品を腐すのもどうよ、なのだが、とどのつまり『アルジャーノンに花束を』の劣化コピーという印象が強い。勿論、本家をSFから現代小説に置き換えることで時代性にマッチングさせたアイデアは評価するし、主人公がどんどん記憶と知性とを失っていく恐怖感はよく描けていると感ずる。
 しかし、「備忘録」はこれこそ『アルジャーノン』の模倣でしかない上に、全体から浮きまくり。更に、ラストには大いに不満。おざなりというか、その場しのぎな「救い」でお茶を濁して「逃げ」を打ったとしか思えなかった。作者には、果たして小説家としての矜持ってものはあるのか。「この小説のテーマと本気で向き合って、このオチなのかよ」と問い糾してみたい気分なのである。あれなら首くくらせた方が遙かにマシだ。
 でもなー、繰り返しになるけど、世間的な評価は高いんだよなー。本屋大賞でも2位だしなー。私の作品評価基準って……。

banner_01.gif← 単に世間の皆さんからズレているということだろ、という方はクリック!

posted by omsoc at 22:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

明日の記憶のこと
Excerpt: 楽天から検索された商品明日の記憶¥ 1,575オススメ度:★★★★著者:荻原浩出版社:光文社サイズ:単行本ページ数:327p発行年月:2004年10月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BO..
Weblog: WEBの情報缶!
Tracked: 2008-07-08 04:17