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2016年12月07日

ミステリドラマとしての『逃げ恥』第8話

 巷で話題沸騰中(らしい)の連ドラ『逃げるは恥だが役に立つ』。
 今更だけど、先週放送の第8話にはやられた。ミステリではお馴染みの場所誤認トリックが炸裂する、なんてことは全く予想してなかったので、不覚にも一本取られてしまった。
 しかも、よく考えると、「(視聴者にはミエミエの)男性側の場所誤認の仕掛け」が「女性側のそれ」を見えにくくさせる構造になっている。つまり、「よくあるトリックを二重に使うことで、仕掛けを巧妙化する」(「誤認」の種類は違うが、似た例として『消失グラデーション』(長沢樹)を思い出した)という高度なワザが使われていて、見直して改めて感心してしまった。
 特に秀逸なのは、館山を遠景で撮ったワンカットの挿入である。これによって、ミスリーディングが効くのと同時に、時間経過も示していて(直前のシーンは洗濯物を干している最中なので、常識的に午前中の筈。それに対して、遠景は夕暮れ時)、みくり嬢が館山から帰還するに十分な時間があることを示す「フェアな手掛かり」にもなっている。これに加えて、彼女の服装に注目すれば、容易に真相へと辿り着ける筈、なのである)。

 原作に元々ある仕掛けなのか、脚本家さんのアイデアなのか、演出側の功績なのか分かりませんが(まずあり得ないと思うけど、もし、ミステリの文脈なんぞ全く意識していない偶然の産物だったら心底ビックリだ)、ともかく一人のミステリ読みとして敬意を表したく、久々に書いてみたーーって、私がボンクラなだけで、賢明なミステリ読みの皆さんには簡単に喝破出来た???

banner_01.gif← ミステリじゃないけど、第7話のメールのやり取りのくだりは思いっきりツボって爆笑した
posted by omsoc at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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